データのサイロ化が引き起こす問題

データのサイロ化が引き起こすデメリット

データが分断されてサイロ化が起こってしまっている理由として、各部門で異なるシステムを導入している、ということがよくあります。その部門だけに最適化したシステムを導入してしまっており、他の部門とはデータの連携が行えない状態を引き起こしているケースです。
そのような状態では、どのようなデメリットが生じてしまうのでしょうか。以下で詳しく説明します。

データの活用ができない

データを活用できないことは大きなデメリットになります。
企業経営においてデータの活用が重要視される今日ですが、社内のデータが連携されていなければ分析を行うことができません。
また、社内には多大なデータがあるかと思いますが、それらのデータを用いた素早い意思決定を行うこともできなくなってしまいます。意思決定が遅れてしまうと、せっかくのビジネスチャンスも逃してしまうかもしれません。

業務効率の悪化

ある部門で同じ業務に関するシステムを導入していても、他部門がそのことを知らず同じようなシステムを導入してしまうこともあるのではないでしょうか。そうすると導入までの検討時間や打ち合わせ時間など、システム導入毎に時間がかかってしまいます。
その後データを統合をするとなっても手間になってしまうので、どんどん業務効率が悪くなっていってしまいます。

コストの増大

各部門で同じ業務に関するシステムを導入してしまうと、導入費用や開発費用もその分かかってきてしまいますよね。また、導入後もライセンス費用や運用費用が各システムごとに必要になり、コストが増大してしまいます。

データのサイロ化を改善するメリット

サイロ化を改善するメリットは、企業単位で生産性のアップが見込めることです。 データが統合されれば、それらを活用し分析することができます。DX（デジタルトランスフォーメーション）を推進するためにもデータの統合は重要になるのではないでしょうか。

また、システムの統合を行っていくことで導入費用や運用費用も削減できます。 初めはコストがかかってしまうかもしれませんが、継続的に見た場合に費用対効果が大きくなっていきます。目先ではなく将来的にメリットが得られるはずです。

データのサイロ化を解決する方法とは？

サイロ化を解決するには、システムを1つにまとめ、データ連携をスムーズに行える状態にすることが重要です。
しかし、それにはまず組織間で情報共有しやすい仕組み作りが必要になります。
全社で取り組んでいくためには人的な改善も大切です。部門間のコミュニケーションを行うことができ、情報連携をしやすい仕組み作りができる人員配置を行うことが解決への一歩だと考えます。

次に、データのサイロ化を解決するためのシステムをご紹介します。
弊社がおすすめしているのは「Power Platform」という製品です。

アプリを作成することができる「Power Apps」、タスクの自動化やデータ連携を可能にする「Power Automate」、データ分析ができる「Power BI」、チャットボットを作成できる「Power Virtual Agents」、外部向けWebサイトを構築できる「Power Pages」の5つのサービスから構成されます。
これらのサービスを組み合わせることでデータの収集から分析まで一貫して行うことができるため、データのサイロ化を解決することができます。
また、Power Platformはローコード開発ツールであるため、プログラミングスキルが無くても扱うことができるのも特徴です。

IT人材不足の問題もあるなか、プログラミングスキルを養うよりも教育に時間がかからず、また自分たちで内製化できる点においても、今注目の製品となっています。