Power Pagesは、Power Platformの中でも最も新しいサービスになります。
新しいとは言っても、もともとはPower Appsの中にあった機能の1つが独立したものです。以前までPower Appsポータルという機能がありましたが、その機能が独立してPower Pagesになりました。
Power Pagesの機能はWebサイトの構築です。組織内向けにも、組織外向けにもローコードでWebサイトを構築することができます。
セキュリティ面ではログイン機能やIPアドレス制御の機能、サイトの一部のみを公開する機能などがあり、用途によって自由に設定することができるのが特徴です。
また、Power Pagesでは豊富なテンプレートが用意されており、そのテンプレートを使用すれば簡単かつ少ないリソースでWebサイトを作成できるようになっています。
細かいデザインを行いたい場合はコーディングをすることも可能です。テンプレートの内容を変更することもできます。
先述した通り、Power Pagesは組織内外を問わずWebサイトの構築が可能です。
たとえば、顧客向けのWebサイトとして各事業所の情報を掲載したページを公開したり、本社・子会社間での受発注システムとして利用したりといったことができます。
サインインしたユーザーのみログインできるライセンスと、匿名ユーザーがログインできるためのライセンスが用意されていますので、用途に合わせて無駄なくライセンスを選択することができるのも特徴の1つです。
また、Power PagesのデータはDataverseに溜まりますので、Power Appsで作成したアプリを使用してPower Pagesで集めたデータを管理したりすることもできます。
その管理した情報をもとにPower BIで分析をしたり、Power Virtual Agentsを用いてWebサイトにチャットボットを埋め込んだりすることも可能です。
Power Pages単体だけでなく他のサービスと組み合わせることで、より効果的に使用することができます。
Dataverseについて詳しく知りたい方はコチラ!
≪ Dataverseの特徴とメリット ≫
Power Pagesのデータは、Microsoftが提供するデータベース「Dataverse」に集まります。この記事では、そのDataverseの概要とメリットについてご紹介しています。
Power Pagesの設計画面を簡単にご紹介します。今回は「よくあるご質問」というテンプレートを使用してみました。このテンプレートの他にも、「スケジュール設定」や「申請の送信」などのテンプレートが用意されています。少し設計画面を触っただけで大まかな設定方法や機能が理解でき、直感的な操作ができます。
ヘッダー部分の画像や表記も変更してみましたが、画像のようにコーディング無しで設定することが可能でした。
テンプレートでは、画像左側の一覧のように、ある程度必要であろうページを用意してくれています。大枠として準備されているので、あとは自分の好きな画像にしたり、文章を修正して微調整を行います。ページが準備されていることでかなり構築時間を短縮できるのではないでしょうか?
また、右上にある「コードの編集」からコーディングを行うことも可能です。このボタンを押すとVisual Studio Codeがブラウザで開くので、そこから編集することができます。
Power Pagesは30日間の無料試用期間がありますので、ぜひ使用してみてください!
組織内だけでなく組織外にも公開できるのはとても便利ですよね。使用できる場面も増えるのではないでしょうか?
Power Appsなどの他のサービスと組み合わせることでさらに活用の幅が広がるので、Power Platformをご利用中の方はぜひチェックしてみてください!
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