Power AutomateのRPA機能

Power Platformのサービスの中に、RPAの機能があることをご存知ですか?
「Power Automate Desktop」というサービスで、Power Automateの機能の1つとして位置づけられています。
今回はそのPower Automate Desktopについて、機能や操作方法をご紹介します。

まずはRPAについて詳しく知りたい方はコチラ

≪ どれを選ぶ?RPAの3つの種類 ≫
RPAには、ロボットが動く場所や操作の認識パターンの違いによって種類があります。それぞれの特徴を知り、自社に最適な製品を見つける手がかりにしてみてください!

Power Automate Desktopとは

Power Automate Desktop(以下、PAD)とは、Microsoftが提供するアプリケーションの1つで、Power Automateに属しているサービスです。プロセスの自動化を実現するRPAツールで、ローカルアプリケーションの自動化、Webアプリケーションの自動化を行うことができます。
PADはWindows 10以降のOSで使用することが可能です。Windows 10では自分でPCにインストールする必要がありますが、Windows 11では標準でインストールされています。

PADは、一部機能に制限付きで無料で利用することが可能です。制限があると言っても、「少しRPAを触ってみたい」という方には十分な機能が揃っています。
無償版よりも機能が豊富な有償版もあり、そちらを使用すればもっと便利な使い方が可能です。有償版の内容については後ほど詳しく述べます。

Power Automateとの違い

Power Automateも大まかに言うと業務自動化を実現できるツールですが、PADとは明確に線引きすることができます。

PADはRPAですので、ボタンをクリックしたり記入欄に何か入力したりと、画面操作の自動化を行うことが可能ですが、アプリやサービス同士の外部連携を行うことはできません。それに対しPower Automateは、画面操作を行うことはできませんが、データベースに持っているマスタ情報を他システムにも同期させるなどの外部連携を行うことが可能です。
また、PADがPCにインストールして使用するのに対し、Power Automateはクラウド上で動くためインストールする必要はありません。( Power Automateはクラウド上で動くことから「クラウドフロー」、PADは各PC上で動くことからデスクトップフローと呼ばれます。)

このようにできること、できないことが分かれているため、場合に応じて使い分けてみてください。
Power Automateのクラウドフローの詳細については以下の記事もご参考ください。

Power Automateクラウドフローの詳細はコチラ

≪ Power Automateで業務自動化を促進 ≫
Power AutomateにはRPA以外の機能も備わっています。
この記事では実際の操作画面や活用事例もご紹介しています。ぜひご一読ください!

操作方法のご紹介

PADの操作方法は極めて簡単です。以下が実際の構築画面になります。
画面左側にあるものはアクションと呼ばれ、このアクションを組み合わせて自動化したい業務フローを作成します。フローを実行することでロボットが自動で業務をこなしてくれる仕組みです。
ドラッグアンドドロップまたはダブルクリックでアクションを追加することができるので、フロー作成はシンプルかつ簡単な操作で、誰でも構築することができます。



アクションの数は400以上もあり、非常に充実しています。ですが、アクションの数が多すぎて「どれを使えばやりたいことが実現できるか分からない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、レコーダーという機能が便利です。ボタンを押して自動化したい動きを行うと、その動きをもとにフロー化してくれる機能があります。少しやりたいことと違った場合は、後からフローの内容を修正することができるので、レコーダー機能で一通りフローを作成してもらってから手直ししていくのも1つの方法なのではないでしょうか。

有償版のライセンス費用と無償版との違い

先述したように、PADは無料で使用することができます。しかしながら一部機能に制限があり、具体的にはスケジュール実行やトリガー実行などができません。つまり無償版では手動実行しかできません。それは少し不便ですよね。

有償版の場合、スケジュール実行やトリガー実行が可能になります。
有償版ではPower Automateのクラウドフローが使用できるようになります。そのクラウドフローの中にPADで構築したフローを実行する、というアクションを組み込むことで実行できる仕組みです。
また、アクションの数も無償版よりも増えるので、自動化できる幅がかなり広がります。

2023年8月にライセンスの刷新があり、有償版は現時点で1ユーザーあたり月額1,875円で使用できるようになりました。有償版を使用しても、他のRPAツールと比べるとかなり安価に使用できるのではないでしょうか。

まとめ

有償版もありますが、まずはインストールをして無償版を使用してみることをおすすめします。
いつもの少し手間になっている業務を自動化してみてはいかがでしょうか?
さらに自動化していきたい場合は有償版のPower Automateクラウドフローを使用し、アプリ・サービス同士の連携を行ってみてください。うまく動いた時はとても嬉しいですよ!

アイ・エス・アイソフトウェアーでは、Power Automate、PADともにお客様のご要望に沿ってフローを作成させていただくことも可能です。また、PAD初心者の方向けに、トレーニングサービスもご提供しております。お困りの際はお気軽にお問い合わせください!

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