Accessで構築した独自アプリを刷新
ブラックボックス化の解消を実現

【福祉・介護業界】Power Platform活用事例

訪問介護事業を展開するA社では、給与管理や請求管理、介護実績管理など、複数の業務アプリをAccessで独自に開発して運用していましたが、長年の機能追加を経て複雑化し、特定の担当者にしか構造が分からない状態となっていました。その結果、アプリの改修やメンテナンスが属人化し、ブラックボックス化への懸念が高まっていました。

こうした背景から、Power Platformを活用して、既存の独自アプリを含むシステム構成全体の見直しに取り組んだ事例をご紹介します。

当初の課題

A社が抱えていた課題には、以下のようなものがありました。

Accessで独自に開発したアプリの改修やメンテナンスは特定の担当者のみが対応しており、リソース不足が大きな課題となっていました。アプリの構成や仕様が他のスタッフに対して十分に共有されていなかったこともあり、システムの中身が見えにくく、ブラックボックス化する可能性があるというリスクも抱えていました。

さらに、長年にわたる機能追加によってシステムが複雑化し、管理負荷が大きいことから業務が圧迫され、最適な業務運用がされているとは言い難い状況でもありました。データベースも整理されておらず、いつどのマスタが作成されたのか把握できていない状態であったため、使用されていないマスタが残るなど、データ管理の面でも課題が生じていました。
ユーザー情報など各アプリで共通して利用するデータも連携されておらず、データの整合性が取れていないことも課題でした。

選定までの道のり

これらの課題を解決するため、同社はMicrosoft Power Platformを採用しました。
従来利用していたAccessと同じMicrosoft製品であることから、既存資産を活かしながらスムーズに移行できるなど、親和性が高いことが選定のポイントです。
また、Power Platformはローコード開発ツールであることから、スクラッチ開発で1から構築するよりも開発費用が抑えられ、改修やメンテナンスが容易になることもメリットでした。

再構築にあたっては、複数の業務アプリを統合し、1つのアプリケーションとして再設計しました。また、データベースを統一することで情報の一元管理を実現し、業務全体の整合性を高めています。さらに、これまで手作業でおこなっていたシステム間のデータ連携についても自動化を進め、運用負荷の軽減を図りました。

導入効果

Power Platformの導入により、これまで特定の担当者に依存していた運用体制が見直され、他のスタッフでもアプリの改修やメンテナンスに対応できる環境が整いました。また、アプリの構造が可視化されたことで、ブラックボックス化の防止にもつながっています。

さらに、業務効率の向上にも貢献しています。
データベースを1つに統合したことにより、各アプリ間のデータの整合性が担保され、管理業務の負荷が軽減されました。ほかにも、データ連携により手作業が削減され、入力ミスや作業漏れなどのリスクの低減を図っています。

まとめ

Power Appsによるアプリの再構築に加え、Power Automateを活用したデータ連携の自動化まで実現した、Power Platformの活用事例をご紹介しました。Power Platformは、業務アプリの構築にとどまらず、BIによるデータ分析やチャットボットの作成など、様々な業務改善に活用できます。
Microsoftをご利用中の企業様にとって、既存環境を活かしながら業務の効率化や内製化を推進できるのではないでしょうか。

Power Platformの導入や内製化をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。課題や要件の整理から導入まで、ご状況に応じてご支援いたします。

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